引っ越しのトラブルについて

事例

引っ越しを業者に依頼したが、引っ越し後に荷物を点検すると家具に目立った傷があった。

業者にすぐ苦情を申し出たが対応が悪い。

解説

引越事業には、一般貨物自動車運送事業(許可制、緑ナンバー)と貨物軽自動車運送事業(届出制、黒ナンバー)があります。

いずれも、国土交通省が定めた「標準引越運送約款」に基づき営業しており、独自の約款を使用する場合は、国土交通大臣の認可が必要です。

標準約款の主な内容は、

1.見積もりは原則無料です。その際、内金や手付金は不要です。

2.解約、延期手数料は引越荷物の受取日の前日で運賃の10%以内、当日で20%以内です。

3.貴重品等は自分で管理し、パソコン等壊れやすいもの、変質もしくは腐敗しやすいもの等は事前に申告しましょう。

4.荷物の破損や紛失等は、3か月以内に申し出れば業者が賠償する事になっています。

ただし業者が責任を負わない免責事項もありますので見積もり時に提示される約款をよく確認しましょう。

トラブルを防ぐためには、業者を選ぶ際、許可を得ている業者かどうかをまず確認し、複数の業者から見積もりを取りましょう。

また、荷物の紛失や破損に気付いた場合はすぐに業者に申し出ましょう。