中古車の購入時の注意点

事例

インターネットで見つけた中古車販売店に行き、70万円の中古車を現金で買う約束をした。

しかし、もう少し慎重に選びたいと思い、翌日店に電話でキャンセルを申し出たところ、解約料を請求された。

解説

中古車は、商品自体が千差万別で、価格も品質も一台ごと異なり新車とはまるで違う商品特性を持っています。

そのため消費者にとって商品の品質や機能の善し悪しを判断することは大変難しいです。

事例のように、購入申し込み後のキャンセルに関しては、まず契約書を見て契約が成立しているかを確認しましょう。

日本中古自動車販売協会連合会(JU中販連)監修の注文書(裏面の約款)では、現金販売の場合の契約の成立時期は、

1.登記手続きされた日

2.注文者の依頼で車両の修理、改造、架装等に着手した日

3.車両の引き渡しがなされた日

のいずれか早い日となっています。

契約成立前ならば、申し込みの撤回が可能です。

契約成立後は、相手の同意が無ければ、一方的にキャンセルすることはできません。

その他、修復歴の発覚、走行メーターの巻き戻しなどのトラブルもあり、最近は現物を確認しないネット通販、ネットオークションのなどの新しい取引形態でのトラブルも増えています。

【アドバイス】

・中古車選びは販売店選びと言われています。購入する時は信用できる事業者を探しましょう。

・自動車の売買でクーリング・オフは適用されません。契約書は必ず一読し、不明な点は販売事業者に確認しましょう。

困った時は、消費生活相談室に相談して下さい。