保険会社の乗り合い代理店「保険ショップ」を利用する時

保険ショップのしくみ

保険ショップとは、複数の保険会社の商品を取り扱う乗り合い代理店のことで、「来店型ショップ」とも言われています。

駅前など気軽にアクセスでき、相談も無料であり、複数の商品を比較できる利点があるので、保険の加入や見直しの際利用する人が増え、ここ数年急成長してきました。

利用者は中立公正な助言を期待していますが、保険ショップは、顧客のニーズに合致する商品を推奨する義務を負っていません。

また代理店であるため保険を販売した際に保険会社から販売手数料を得ていますが利用者にはわかりにくいということがあります。

販売ルールの導入

金融庁は、保険ショップでの販売ルールを保険業法に定め、2016年5月までに施行の予定です。(「保険業法等の一部を改正する法律」が2014年5月公布)

販売が特定の商品に偏りすぎていないかや契約者への勧め方が適切だったかなどを重点的に規制しています。

これまでも虚偽の説明などの禁止行為を定めていましたが、さらに顧客の意向を把握し、そのニーズに合った保険プランを提案し、顧客ニーズと提案プランが合致しているかどうかの確認を行う[意向把握義務」と「情報提供義務」が課されます。

近年は、保険の販売窓口が多様化しており、保険商品を選ぶときは自分のライフスタイルをしっかり把握し、情報収集して自分に合った保険を選びましょう。