光回線サービスの乗換えに関する勧誘トラブルにご注意ください!

事例

大手電話会社を名乗る事業者から「インターネットが安くなり、高速になる」と電話があった。

てっきり契約中の会社のプラン変更だと思い手続きをした。

その後、インターネットの速度が遅くなり料金も安くならないので大手電話会社に苦情を申し出たら、別会社との契約になっていると言われた。

驚いて別会社に解約を申し出たら、中途解約料、工事費用等が必要と言われた。

解説

2015年2月から、NTT東西が光回線サービスの卸売りを開始しました。

この卸売りを受けた事業者が、独自のサービスをセットして自社の光回線サービスとして提供することができるようになりました。

これを光コラボレーション(光コラボ)と言い、このサービスでは、「お客様ID」や「光電話番号」はそのまま引き継がれ、回線工事の必要はありません。

消費者の契約先の選択肢は増えましたが、一方で契約トラブルの相談も多く寄せられています。注意すべきポイントをまとめました。

 

●光コラボ事業者との新たな契約です。転用するとNTT東西との光回線の契約はなくなります。

●プロバイダを変更すると、解約料が発生する場合があり、現在のメールアドレスが使えなくなります。

●転用後に別の光コラボ事業者に乗り換えたり、NTT東西の契約に戻す場合には、電話番号が変わったり、工事費用が発生することがあります。

●2016年5月から改正電気通信事業法が施行になり、契約書を受け取って8日以内であれば契約を解除できる「初期契約解除制度」が導入されました。ただし、同時に契約した端末機器は解除できません。

 

「安くなる」等の勧誘で安易に契約せず、契約内容をよく理解して慎重に検討することが大切です。