“遠隔操作”によるプロバイダ勧誘トラブルにご注意!

事例

大手通信会社を名乗る業者から電話があり、プロバイダを乗り換えれば安くなると勧誘されたので契約することにした。プロバイダの乗り換え作業は遠隔操作で行うと言われ、後刻担当者から電話があった。

指示されるままにパソコンを立ち上げた後、指示されたホームページを見て何かの数字を教えたことは覚えているが、それ以外自分は何もしていない。数日後、見知らぬプロバイダ事業者から届いた書面を確認したところ、以前より高い月額利用料となっており頼んでいない映像配信サービスも契約したことになっていた。解約したい。

解説

最近、「事業者に自分のパソコンを“遠隔操作”してもらったところ、承諾していないプロバイダ等の契約に申し込まれてしまった」という相談が寄せられています。

このトラブルは、消費者と事業者との間における合意内容を事後に確認しにくく、そのため解決が困難で「解約を申し出たら解約料を請求された」というトラブルも多発しています。

 勧誘業者に自分のパソコンを遠隔操作させるということは、契約しようとするプロバイダサービスの内容を確認する機会を失うだけでなく、自分のパソコン内にある情報を勧誘業者が見ること、自由に操作をすることを許したことになります。

遠隔操作をさせる際には、遠隔操作により何が行われるのかをきちんと確認することが大切です。勧誘業者が頼んでいないサービスを勝手に申し込んでしまったというケースも発生しているので、自分のパソコンを勧誘業者に遠隔操作させて契約をしないようにしましょう。

プロバイダ契約などの電気通信サービスは、電気通信事業法が適用されるため、クーリング・オフができません。大手電話会社を名乗り巧みな話術で勧誘してくるケースもありますので、契約内容を十分理解した上で、曖昧な返答はせずに必要がなければきっぱり断ってください。