「まつ毛エクステンション」の危害にご注意ください

「まつ毛エクステンション(まつ毛エクステ)」とは、接着剤を用いて、人工のまつ毛をまぶたから1~2mmほど離してまつ毛1本ずつに装着し、まつ毛を長く濃くしてボリュームアップするものです。

つけまつ毛よりも自然に仕上がり、3~4週間は魅力的な目元をキープできるということで、女性に人気があります。

その一方で、「目が痛くて充血し涙が止まらない」「まぶたが腫れた」「接着剤が目に入り角膜炎、ドライアイになった」「人工まつ毛が角膜に刺さった」など、まつ毛エクステによる危害の相談件数が増加しています。

まつ毛エクステは美容行為に該当し、美容所として保健所に届出のある施設で、美容師の有資格者でなければしてはいけませんが、美容師資格のない人が施術している美容師法違反(無免許営業)と思われるケースもあり、問題となっています。

また、目の周りは非常にデリケートな部分であり、施術者には、美容師資格に加え、取り扱う接着剤の素材や、目や目元の人体についてなど、さまざまな知識と習熟した高度な技術が必要です。

まつ毛エクステの施術を考えている方は、目への危険性を理解した上で、施術を受けるかどうかよく考えましょう。

施術を受けようとする場合には、保健所に届出した美容所で美容師(有資格者)が施術し、施術前のカウンセリングを十分に行い、衛生管理が行き届いている店舗を選び、トラブルがあった時の対処方法も十分に確認しておきましょう。

まつ毛エクステ用の接着剤には成分や表示に関する法的な規制はありませんが、体質によってはアレルギーを起こす成分が含まれている可能性もあるので、成分の確認を行いましょう。

施術の後で目やその周辺に異常を感じたら、直ちに医療機関を受診しましょう。

その際、より的確な治療のため、まつ毛エクステの施術を受けたことを医師にきちんと告げましょう。