サーバ型プリペイドカードを悪用した詐欺にご注意ください
事例
スマートフォンに突然「アダルトサイト料金未納」というメールが届いた。
メールにある番号に電話をすると弁護士と称する人が出て「代金30万円を支払うように」と言われ、その人に指示されるままコンビニでプリペイドカードを購入し、プリカ番号を写メで送った。
解説
プリペイドカードには、
価値が券面やカードに記録されている、「紙型(全国百貨店共通商品券等)」「磁気型(QUOカード等)」「IC型(ICOCA、nanaco等)」のものと、
価値をプリペイドカード発行会社のサーバで管理する「サーバ型(スターバックスカード、itunesカード、amazonカード等)」のものがあります。
コンビニ等で手軽に購入ができ、クレジットカードを持っていなくてもオンライン決済ができ、決済時にクレジット番号等の情報を入力する必要のないサーバ型プリペイドカードは様々な場面で普及が進んでいます。
一方で、この利便性や匿名性が悪用され架空請求等の詐欺に使われる手口が多く発生しています。
詐欺業者は、プリペイドカードの番号等をメールや電話、ファクス等で伝えるよう指示してきますが、プリカ番号を相手に伝えることは、カードが手元にあっても、カードの全額を相手に渡したのと同じことです。
だまされたことに気がついても、悪用者の特定も難しく、損害を取り戻すことは極めて困難です。
こうしたトラブルにあわないため、次のことに注意しましょう。
1.覚えのない請求等に返信や連絡をしない(こちらから連絡しなければ自分の個人情報は伝わりません)
2.他人から指示されてプリペイドカードを購入したり、カード番号等を伝えたりしない
3.プリカ番号を伝えてしまってトラブルになった場合は、すぐにプリペイドカード発行会社に連絡する(詐欺業者は価値をだまし取った後、すぐに使ってしまいますが、連絡が早ければ、詐欺業者が使ってしまう前に、プリペイドカードの使用停止が可能な場合もあります)