孝行臼

名称 : 孝行臼(こうこううす)

種類 : 有形民俗文化財    

所在地 : 阪南市尾崎町

指定年月日 : 平成23(2011)年3月30日(3件)、平成25(2013)年1月18日(4件)

追加指定年月日 : 令和5(2024)年5月30日(1件について杵を追加)

    泉州南の山間部で産出される和泉砂岩(いずみさがん)で造られた小型の搗(つ)き臼(うす)です。内面は丁寧に作られ、片手で扱える程度の杵(きね)が付属しています。寛政8(1796)年刊の『和泉名所圖會(いずみめいしょずえ)』には、「この臼で堅い食物を搗きやわらげると歯のない老人は味を損ねることなく食べられる」という文章に加え、イラストが描かれています。他の江戸時代(410~130年前頃)の刊行物にも記載がみられることから、江戸や大坂で一般的に使われていたものと思われます。

    平成22(2010)年度に3件の孝行臼を指定し、その後新たに発見された4件を平成24(2012)年度に指定しました。

指定1回目

平成23年3月30日指定の孝行臼

孝行臼指定2回目

平成25年1月18日指定の孝行臼

杵1点を追加指定しました(令和5年5月30日)

令和4年、平成22年度に指定した臼に付属する杵が発見されました。臼の指定時にはその存在がわかっていませんでしたが、寄贈者の蔵の改修時に見つかり、市指定文化財に追加指定しました。

孝行臼(杵)

追加指定の杵

孝行臼(臼と杵)(阪南市3)

孝行臼(臼と追加指定の杵)

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