私たちの海が、沿岸域の自然系海岸(藻場)の自然共生サイトとして全国唯一の認定!
自然共生サイトとして、全国122カ所を環境省が認定!
◆申請サイト名:阪南セブンの海の森
◆申請組織:一般財団法人セブン-イレブン記念財団
阪南市
NPO法人大阪湾沿岸域環境創造研究センター
認定面積:約40.17ha
・昨年の試行期間を経て、2023年の認定数は122カ所
・令和5年10月6日、環境省が、全国の自然共生サイト認定・OECM登録を公表!
・令和5年10月25日、認定証授与式(予定)
対象区域図およびアマモ場分布図
阪南市尾崎町8丁目地先 58,786.93平方メートル
阪南市尾崎町3丁目地先 27,578.38平方メートル
阪南市新町地先 157,806.72平方メートル
阪南市鳥取地先 111,961.96平方メートル
阪南市箱作地先 45,587.35平方メートル
総区域面積:401,721.34平方メートル=40.17ha
阪南市のアマモ場について
本市では、2018年の「全国アマモサミット2018in阪南」を契機に、大阪府下で残された貴重な海域環境を、子どもたち、市民、活動団体、全国の研究者、行政が協力して保全を行っています。
阪南の子どもたちは、6年間を通じて、自然に触れ、五感を通じた体験を重ねていきます。1、2年生では、貝殻拾いや、拾った貝殻での作品作りを通じて『海に親しむ』体験をします。3、4年生では、生き物観察等を通じて『海を知る』体験をします。5年生では、『海を利用する』をテーマに、地域での体験を通じて、自分たちのまわりにある自然環境や生き物の果たす役割などを学習します。そして、6年生では『海を守る』をテーマに“食物連鎖”や“海の役割”などを学び海を守ることの重要性を学習していきます。
阪南市でのアマモ・アマモ場の保全・再生活動は、2005年度よりNPO法人により行われています。
当初は、阪南市沿岸域で採取した種子とあわせ、阪南市沿岸域以外の種子を移植する形がとられていましたが、2012年頃からは、遺伝的な違いの交雑の影響なども考え、阪南市沿岸域でのアマモ種子を使用しています。
また、2009年夏休みに地元の小学生児童が行ったアマモについての自由研究が、本市のアマモ・アマモ場保全再生のひとつのきっかけともなっています。
アマモは、多年生の海草で、地下茎による増殖と種による増殖を行う特質があります。
毎年、春先に花を咲かせ種子を作り成長した後、夏から秋にかけては葉先が枯死し、葉長が10cm前後となります。その後、秋以降に再び地下茎を伸ばして成長し、春先の開花へとつながっていきます。
市では、現在、NPO法人や市民団体、専門家、多くの企業などの指導や参画をいただき、アマモ場や海の他の生態系に影響を与えない範囲で、春に花枝を採取し、秋に種まきを行うことにより、持続可能な形でのアマモ場の保全・再生活動を行っています。
このような子どもたちを中心とした活動を受け、阪南市内のアマモ場面積は増加傾向を示しています。
阪南市のこれまでの取組み
2018年11月 全国アマモサミット2018in阪南
阪南市の海岸には、大阪湾でも最大規模のアマモ場があります。
2018年11月には、「全国アマモサミット2018in阪南」が開催されました。
全国から海洋研究に携わる研究者や大学教授、水産関係者、NPO、活動に取り組んでいる高校生、小中学生が集まり、地元漁業者や市民と一緒に、3日間に渡って、環境問題や海の再生について、地域に根ざした熱い議論が交わされました。
3日間で1450人が参加し、改めて阪南の海の価値や魅力を「みんなで確認し合うことのできた」、本当に意義のあるサミットだったと思っています。
2019年6月 G20大阪サミット・配偶者プログラム
アマモサミットを契機に、市内の活動や取り組みがこれまで以上に充実、拡大しました。
この「G20大阪サミット・配偶者プロクラム」への参加も、その一つです。
2019年6月に「G20大阪サミット・配偶者プログラム」として、環境問題をテーマとした世界シンポジウムが、大阪府庁において開催されました。
この各国首脳配偶者の前で、本市の小学生が阪南の海でのアマモ再生の取り組みを発表させていただき、この子どもたちの堂々たる発表が、各国の首脳配偶者の方々から高い評価をいただきました。
こうした経験は、今後の子どもたちの成長に、大きな自信をもたらすものと思っています。
海洋教育パイオニアスクールプログラム
本市では、日本財団・笹川平和財団海洋政策研究所のご支援をいただき、2019年から、環境・海洋をテーマに探究型協働学習に取り組んでいます。
当初は、3小学校からのスタートでしたが、徐々に取り組みが広がり、本年度(R5)からは、本市の全小学校8校、全学年が、海洋教育に取り組んでいます。
阪南市海洋教育実践報告会
各校にて体験し、学んだことをグループで話し合い、それらをまとめて、みんなの前で発表する。これはこども達の成長にとって、貴重な経験となります。
海洋教育は、海とふれあい、海を学ぶことで地域の環境に関心を持つとともに、地域の人と共に活動を行い、地域の一員としての自覚を育むことを目的とした学習活動となります。
今後も、この貴重な海洋教育の取り組みを継続し、充実させてまいりたいと考えています。
阪南市におけるアマモ場の保全・再生はこどもたちが主人公です。
大人はこどもたちをそれぞれの立場からサポートします。
人と人とのつながりが、こどもを育て、地域を育てます。
こどもが地域を愛することで、大人が気づき、地域を育てます。
こどもたちが大人を巻き込み、それが地域へ拡がっていきます。
こどもたちは、未来の大人です。
今のこどもたちが大人になるときまで、継続できるように…
継続できれば、今のこどもたちが、自分のこどもたちに伝えていきます。
そして、そんな子供たちの活動を、引き続き地域全体で支えていきたいと考えています。
今回、私たちの海が、環境省より『自然共生サイト』として認定されました。
これにより、本市をフィールドとした官民連携による環境保全活動の取組の加速・促進に取り組んでまいります。
また、SDGs達成、環境保全や生物多様性保全の先進的な取組事例として広く国内外に本市の取組をPRし、知名度や地域ブランドの向上による関係人口、交流人口の拡大を進めていきます。
阪南市のカーボンニュートラルを通じた共創のまちづくりが大きく前進しています!
【参考】教えて!『自然共生サイトって?』
昨年12月に採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」において、2030年までにネイチャーポジティブへ向けた緊急行動が合意され、陸域及び海域でそれぞれ30%以上(30by30)の区域で生態系の保全を行うため、民間の取組等によって生物多様性の保全に貢献している区域(里山里海、環境教育に活用されている森林等)が「自然共生サイト」として国(環境省)より認定されます。
私たち阪南の海が、自然共生サイトとして環境省より認定を受けました。沿岸域の自然共生サイト認定としては、全国でも数少ない先駆的な事例!となります。
認証された「自然共生サイト」は、保護地域と重複していない区域を対象として、国のデータベース「OECM」に登録されます。
※我が国の30by30の現状は、国立公園などの保護地域として、陸域:20.5%、海域:13.3%となっており、今後、陸域および海域それぞれにおいて30%以上を保全するための取り組みが求められています。
【外部サイト】環境省:30by30(2030年までに国土の30%以上を自然環境エリアとして保全)
この記事に関するお問い合わせ先
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