更生保護(支援)について
更生保護(支援)とは

更生保護のマスコットキャラクター
ホゴちゃん・サラちゃん
犯罪・非行をした人の立ち直りを支援する取り組みです。
犯罪・非行をした人が罪を償い地域に戻ってきたとき、地域が受け入れ更生を支えることが、地域の中で居場所を見つけて生きていくことにつながります。
矯正施設
犯罪や非行を犯した人に対して、更生のための教育や訓練を行う施設で、大きくは刑務所、少年刑務所、拘置所などの刑事施設とそれ以外の施設(少年院や少年鑑別所など)の2種類があり、それぞれの役割に応じて入所者への処遇が行われます。
阪南市には少年院として、長期的に教育を行う「和泉学園」と、短期間の教育を行う「泉南学寮」があります。
これらの施設では、生活指導や職業指導、教科指導などを通じて、在院生の健全な育成と社会復帰をめざしています。
泉南学寮グリーンサポーター

泉南学寮の在院生の「少しでも人の役に立ちたい、地域の困りごとを解決したい」という強い思いと、阪南市社会福祉協議会(社協)、阪南市(行政)、地域の団体などが実現に向けてつながり、2019年12月、全国初となる少年院の在院生と職員とによるボランティア団体「泉南学寮グリーンサポーター」が誕生しました。
阪南市社会福祉協議会がキャッチした地域のニーズを泉南学寮に提案・依頼し、在院生自らが出来ることを考え、実行に移すことで、地域課題の解決に取り組んでいます。
主な活動内容
・買い物の荷物運び支援
近隣の団地の買い物の荷物運びをお手伝いをしています。
・高齢者宅の庭などの清掃支援
高齢により家や庭の清掃が難しくなった方からのご依頼で、片付けや清掃のお手伝いをしています。
・牡蠣の仕分けや牡蠣殻粉肥料をつくる作業
大阪湾で養殖した阪南の牡蠣を、人手不足の西鳥取漁業協同組合の牡蠣小屋で仕分けのお手伝いを行なったり、今まで廃棄処分をしていた牡蠣殻を機械で粉砕し、肥料をつくる作業をしています。
・野菜や植物の栽培
栽培した野菜の販売や子ども食堂への提供をしています。


社会復帰のサポーター
保護司会
阪南支部として、現在21名で活動しています。
主な活動内容
・保護観察
犯罪や非行をした人に対して、更生を図るための約束ごと(遵守事項)を守るよう、指導や生活上の助言や就労の援助などを行い、その立ち直りを助けるものです。
・生活環境の調整
少年院や刑務所に収容されている人が、釈放後にスムーズに社会復帰を果たせるよう、釈放後の帰住先の調査、引受人との話合い、就職の確保などを行い必要な受入態勢を整えるものです。
・犯罪予防活動
犯罪や非行をした人の改善更生について地域社会の理解を求めるとともに、犯罪や非行を未然に防ぐために、毎年7月の“社会を明るくする運動”強調月間などの機会を通じて、「講演会」や「学校との連携事業」などの犯罪予防活動を促進しています。
・更生保護サポートセンターの運営
市役所敷地内で「更生保護サポートセンター」を運営し、困りごとの相談窓口として活動しています。
・関係団体との連携
更生保護女性会や防犯委員会などと連携して、防犯教室への参加や防犯キャンペーンなど様々な活動に取り組んでします。
更生保護女性会
阪南市更生保護女性会として、現在62名で活動しています。
主な活動内容
・保護観察処遇への協力
保護観察所、保護司と連携し、保護観察を受けている人に対する処遇の一環として行われている「社会貢献活動」や「就労支援活動」など、保護観察処遇への協力をしています。
・更生保護施設への支援
更生保護施設で、入寮者が家庭的な雰囲気の中で、一日も早く社会復帰ができるよう、食事作り、花活け、諸行事への参加交流などの支援協力をしています。
・矯正施設への支援
少年院などの矯正施設を訪問し、収容者を励ましたり、立ち直りのための良い環境を整えることなどに協力しています。
・犯罪非行防止活動
犯罪・非行を防止し、だれもが安心して暮らせる地域社会づくりのために活動しています。
・子育て支援活動
子育て中の親を支え、地域ぐるみで子どもを見守り育てる活動を行っています。
・地域との連携・協働活動
住んでいる地域の一員として、更生保護関係団体・地域の関係団体と連携協働し、住みやすい地域社会づくりに向けて活動しています。
阪南市の主な取り組み
「阪南市再犯防止推進計画」について
平成28年に「再犯の防止等の推進に関する法律」が施行され、市町村における「再犯の防止等に関する施策の推進に関する計画(地方再犯防止推進計画)」の策定が努力義務とされ、地域福祉との一体的な展開が求められています。
阪南市では上記に記載のある「泉南学寮グリーンサポーター」の活動支援や下記の活動を行っています。
社会を明るくする運動
講演会の開催
毎年7月にサラダホール小ホールにて犯罪防止の啓発を目的とする講演会を実施しています。
中学校訪問
保護司が阪南市内の4中学校を訪問し、チラシ・ティッシュ・黄色い羽根(1年~3年生)・ボールペン(1年生)配布することで、児童や生徒たちに啓発活動を行っています。
のぼり旗・懸垂幕の設置
毎年7月に庁舎にのぼり旗や懸垂幕を設置するとともに、市内の小中学校などの校門にものぼり旗を設置し啓発活動を行っています。

この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部 生活支援課
〒599-0292
大阪府阪南市尾崎町35-1
電話:072-489-4522(生活困窮・生活保護担当)
072-489-4523(生活保護医療・介護担当)
Eメール:seikatsu@city.hannan.lg.jp