はたちを迎えられた皆さんへ(令和5年1月8日はたちの集い市長式辞)

成人式にて式辞を述べる水野市長

輝かしい新春を迎え、本日「はたちの(つど)い」にご出席の皆さん、本日は誠におめでとうございます。

さて、昨年4月に成年年齢が引下げられ、初めて「はたちの(つど)い」として

式典を開催いたしますが、新型コロナウイルス感染症対策のもと、会場におられない保護者の方々にお祝いの言葉を贈ると共に、工夫を凝らし式典を運営いただいた委員の皆さんに敬意を表します。

皆さん、お一人おひとりの、みずみずしい感性と、若いエネルギーで、ここサラダホール全体が弾んでいるようです。

さて、みなさんには、成人としての自覚と責任ある行動が期待されています。

あわせてZ世代の真ん中の皆さんの活躍への期待が大きいです。

皆さんは、インターネットを駆使し、常に繫がり合い、瞬時に情報を共有される、そんな社会で育ち、暮らしておられます。

私たちの社会は人口減少・少子高齢化が進む中、ウィズコロナからアフターコロナへと向かい速度を上げて大きく変化します。

それは予測しずらい不確実な時代とも言えます。

この時代の主人公は若者、皆さんです。

皆さんは何か「没頭(ぼっとう)」することはありましたか?

なければ働いてからでもよいので見つけてください。

予測できない社会で働き、生きていくにはスキルも大切ですが、人間力(にんげんりょく)が必要なのです。

「健康」を含め、自律した生き方をどう作るか、主人公である自分の判断と行動が求められます。

変化を肌で感じ明日に向かって歩むのは皆さんです。

皆さんの世代が見る世界観や発想で、多くを語り、学び、働き、繫がり合うことが、持続可能な社会・まちづくりへの強い推進力(すいしんりょく)となることを確信します。

SDGsでは「今」を基準に未来を考えるのでなく未来から「今」を()て考える必要があります。

大きく成長する日本。2025年には大阪で万博が開催されます。

皆さんがどのように活躍されるのか非常に楽しみです。

「誰も一人ぼっちにしない、誰も排除しない」まちをつくる。

それは誰もが市民として、担い手として参加できることをいいます。

自分の大切な人生だから、生き方に責任を持つ、自分づくりへの覚悟を決め、人生の選択に臨んでください!

何事にもチャレンジです。

時には、孤独を感じることがあると思います。

孤独は、自分との約束を守り、正直に強く歩いていることの(あかし)だと考えています。

そして、自分たちのまち、阪南市を愛してください。

阪南市には、森里川海の自然や、「やぐら祭り」など引き継がれる文化・伝統が多くあります。

農産物や魚介類など、胸を張って自慢できる美味しい食べ物も盛りだくさんです。

皆さんのその熱い情熱と若いエネルギーを、阪南のまちづくりに活かしてもらえることを期待しています。

結びに、今日この日の「はたちの集い」を、一生の思い出として皆さんの心に残るよう、ご多用な中、準備をされてこられた運営委員の皆さん、本当にお疲れ様でした。

そのご厚意に感謝しつつ、皆さんのご健勝とご多幸を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

皆さん、おめでとうございます。

令和5年1月8日

阪南市長 水野 謙二