海を渡ってきた陶磁器(2016年5月)

 中国を起源とする釉薬(ゆうやく)を施(ほどこ)した器(うつわ)は、奈良時代(約1300~1220年前)に日本へ伝わり、鎌倉時代(約830~680年前)に始まった茶の湯の影響もあり、( )安土桃山時代(約440~410年前)に至るまで数多く輸入されました。( )

 これらの器には、鉄分を含んだ釉薬により青や緑に発色する青磁(せいじ)、白色の素地(そじ)に釉薬をかけて焼成し透明性(とうめいせい)を帯(お)びた白磁(はくじ)、器の表面に青色の文様を描き釉薬をかけた青(せい)花(か)などがあり、多様な美しさから高級品として珍重(ちんちょう)されていました。(  )

 施釉(せゆう)の器は日本国内でも奈良時代以降、中国の影響を受けて三彩(さんさい)陶器(奈良三彩)などが作られましたが、日常では素焼(すや)きや木製の器が使われ、盛んに生産されるようになるのは豊臣秀吉が朝鮮(ちょうせん)出兵(しゅっぺい)(( )1592~1597年)のおり、朝鮮半島から連れてきた陶工(とうこう)たちにより技術がもたらされてからのことです。( )

 阪南市域でも、箱作(はこつくり)の田山(たやま)遺跡をはじめ多くの遺跡で外国産の器が出土しています。

 これらを展示した「( )文化財ミニ展示 海から渡ってきた陶磁器」は、平成28年9月30日(金)まで、文化センター2階ホールで開催しています。(  )

青磁・香炉 青磁・香炉

青磁 香炉
元時代(1271~1368年)
 

青花・皿 青花・皿

青花 皿
明時代(1368~1644年)