『和泉名所図会』にみる孝行臼(2020年3月)

 寛政(かんせい)8(1796)年出版の『和泉名所図会(※1)』には、( )「名産和泉石(いずみいし※2)」が紹介されています。その内容は「(前略)近年、孝行(こうこう)臼(うす)というもの、此(この)石(和泉石)を以て作る。強(こわ)き魚物(ぎょぶつ)の類(るい)、此舂(うす)に入れ、同石の杵(きね)を以て舂(つき)和(やわ)らげ、歯のなき老人に進む。味(あじわい)損(そん)ぜずして可(か)也。又、引(ひき)茶(ちゃ)、白酒(しろさけ)等にみな、この磨(うす)を用ゆる」という文章に加え、孝行臼を両手に持つ客( )らしき老人が描かれています( )。

 孝行臼は、( )江戸時代の刊行物にも登場しており、( )一般的に使われていたものと思われますが、( )今のところ、( )泉南地方で現物が確認できるのは二十数点のみです。( )

 阪南市に所在する孝行臼7点は阪南市指定文化財に指定されています。( )

 

※1 文化財あれこれ2020年2月 『和泉名所図会』にみる泉州石工 参照

※2 文化財あれこれ2019年1月 大阪の石(和泉石(いずみいし))参照

孝行臼