災害時のトイレについて
ひとたび災害が発生し、水洗トイレが機能しなくなると排泄物の処理が滞り、排泄物の細菌により、感染症や害虫の発生が引き起こされます。
また、避難所等において、トイレが不衛生であることから使用をためらうことによって、水分や食品摂取を控えることにつながり、栄養状態の悪化や脱水症状、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)等の健康障害を引き起こすおそれが生じます。
このように災害時のトイレの課題は、被災者に多くの健康被害と衛生環境の悪化をもたらすため、いざという時のために備えておくことが大切です。
「簡易トイレ」と「携帯トイレ」の違い
■簡易トイレ
…ダンボールなどの素材でできており、室内に設置できる持ち運びが可能な便座のある小型トイレです。
■携帯トイレ
…便座がなく吸水シートや凝固剤で水分を安定処理させる便袋タイプのものです。
「流す水がない」「トイレの水が流せない」ときに使用します。
トイレ空間の安全が確保できれば、トイレの水が流せない状況にあっても、家庭のトイレに携帯トイレを取り付けることで使用することができます。
大きな違いは、便座の有無です。用途に合わせて選択しましょう。
簡易トイレや携帯トイレは、ホームセンターなどで購入できます。さまざまな製品があるので、家族の人数や使用回数を想定して備えましょう。
家庭での携帯トイレ備蓄の目安について
家庭での携帯トイレ備蓄の目安は、
「1人あたり5回×家族の人数×最低3日分」です。
1日の排泄の平均回数は1人5回と言われています。
最低3日分、可能であれば7日分を備蓄しましょう。
携帯トイレの使い方
※使い方は商品により異なります。詳しくは、使用する商品パッケージをご確認ください。
1.便座をあげて、大きめのごみ袋(45リットルほど)をかぶせる
2.便座をおろし、上から便座をくるむように携帯トイレの袋を被せる
3.商品のパッケージに従い処理をする
4.使用後、携帯トイレの袋のみ外して空気を抜いてしっかりと口をしばる (注意)飛散防止を徹底してください
5.密閉できる容器(袋)に入れ、収集まで保管する
この記事に関するお問い合わせ先
総務部 危機管理課
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