SDGs×ブルーカーボン・オフセット

環境を守り、自然との共存をめざす本市は、令和2年3月より海洋生態系が吸収・固定するブルーカーボンを活用した環境価値の創出に関する取り組みとして「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」の認証を受けました。

また、令和4年度からは、国土交通省が、我が国初となるブルーカーボンに関する技術研究組合として設立を許可しました、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)にて「Jブルークレジット」の認証を受けています。

 

▽「ブルーカーボン」ってなあに?

1.ブルーカーボンとは
2009年10月に国連環境計画(UNEP)の報告書において、藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた(captured)炭素が「ブルーカーボン」と命名され、吸収源対策の新しい選択肢として注目されています。

2.ブルーカーボン藻場
海草(うみくさ)藻場:アマモ、スガモ等、主に温帯~熱帯の静穏な砂浜に分布。
海藻(うみも)藻場:コンブ、ワカメ、主に寒帯~沿岸域の潮間帯から水深数十mの岩礁海岸に分布。

3.ブルーカーボンのメカニズム
ブルーカーボン生態系による隔離・貯留のメカニズムは、大気中のCO2が光合成によって浅海域に生息するブルーカーボン生態系に取り込まれ、CO2を有機物として隔離・貯留する。また、枯死したブルーカーボン生態系が海底に堆積するとともに、底泥へ埋没し続けることにより、ブルーカーボンとしての炭素は蓄積されます。

岩礁に生育するコンブやワカメなどの海藻においては、葉状部が潮流の影響により外洋に流され、その後、水深が深い中深層に移送され、海藻が分解されながらも長期間、中深層などに留まることによって、ブルーカーボンとしての炭素は隔離・貯留されます

 

blue-carbon

▽「カーボン・オフセット」ってなあに?

カーボンオフセットとは、自分が行った二酸化炭素の排出を、他の場所で行われるCO2削減活動を利用して埋め合わせることです。
カーボンオフセットが必要な理由は地球温暖化対策にあります。オフセットの方法には、CO2削減活動への参加・投資とクレジットの購入の2つがあります。クレジットとは、CO2削減活動で実現した削減量に料金を付けて販売するものです。カーボンオフセットの事例には、ブルーカーボンに関わるものと、グリーンカーボンに関わるものなどがあります。

「Jブルークレジット」によって得た資金は、阪南の子どもたちや市民団体等が取り組む豊かな海づくりや環境活動等に活用していきます。

▽阪南市のブルーカーボンオフセットの実績について

【令和2年度】※横浜ブルーカーボンオフセット制度

・クレジット量:2.3t-CO₂

・クレジット活用者:ENEOSホールディングス株式会社 0.5t-CO₂、株式会社オガワエコノス 1.8t-CO₂

【令和3年度】※横浜ブルーカーボンオフセット制度

・クレジット量:2.1t-CO₂

・クレジット活用者:株式会社オガワエコノス 2.1t-CO₂

【令和4年度】※JBE(Jブルークレジット制度)

・クレジット量:3.4t-CO₂

・クレジット活用者:(株)セブン-イレブン・ジャパン、メイワフォーシス(株)、兵庫県伊丹市 

この記事に関するお問い合わせ先

未来創生部 シティプロモーション推進課

〒599-0292
大阪府阪南市尾崎町35-1
電話:072-489-4510
Eメール:city-promotion@city.hannan.lg.jp