泉州から始まった打瀬船と石桁網漁

   「石桁網漁(いしげたあみりょう)」は、江戸時代中期(約200~300年前)に和泉地方で発明されたといわれています。当時は帆船を使用しており、船からヤリダシという長い棒を出し、「石桁網」をロープで何本も取り付け、風上から風下に向けて波と風の力で曳きます。

    「石桁網」は袋網に石桁を付けたもので、石桁が海底の泥の中に潜っている魚貝類を掻いて根こそぎ獲ることができます。

    この船をはじめ泉州の漁船は船の水押(みずおし)が黒く塗られているため、黒舳(くろみよし)船と呼ばれ、昭和40年代に木造船からプラスチック船に変わった後も、昭和の終わりまで舳先(へさき)は黒く塗り続けられました。

 

    水押:舳先。船の先端の突き出た所。

黒舳船

黒舳船

黒舳船

黒舳船

石桁

石桁(網のない状態)

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