宗福寺 木造地蔵菩薩坐像

名称 : 宗福寺(そうふくじ)   木造地蔵菩薩坐像(もくぞうじぞうぼさつざぞう)

種類 : 彫刻

所在地 : 阪南市箱作

指定年月日 : 昭和56(1981)年6月1日

    温和な表情と洗練(せんれん)された端正(たんせい)な姿をとどめる、像高約52cmの寄木造(よせぎづく)りの仏像です。作風から平安時代後期(1220~860年前頃)に造られたと思われます。もとは彩色(さいしょく)されていたようですが、現在は木の肌を見せていて、美しい木彫りのあとが見られます。
    像の胎内(たいない)には、嘉元3(1305)年12月に賢良坊(けんりょうぼう)という僧が記した墨書が見られ、そこから本来どこかの薬師寺(やくしじ)と呼ばれる寺院の御仏であったことが分かります。また、宗福寺に残る『飯峯山地蔵尊縁起(いいのみねさんじぞうそんえんぎ)』によると、地蔵像はもと箱作山中の飯峯山地蔵寺にあったということですが、旧薬師寺の御仏がどのような経緯で飯峯山地蔵寺に伝わったかは明らかではありません。

宗福寺  木造地蔵菩薩坐像

宗福寺  木造地蔵菩薩坐像

墨書

墨書