波太神社本殿、末社三神社

名称 : 波太神社本殿(はたじんじゃほんでん)、末社三神社本殿(まっしゃさんじんじゃほんでん)

種類 : 建造物

所在地 : 阪南市石田

指定年月日 : 平成5(1993)年12月9日

    阪南市石田に所在する波太神社(はたじんじゃ)は、延長5(927)年に完成した『延喜式(えんぎしき)』に記載されている日根郡(ひねぐん)10座のひとつです。

    波太神社の鳥居をくぐって正面に見えるのは昭和10(1935)年頃に建て替えられた拝殿で、その奥に本殿があります。本殿は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で正面に千鳥破風(ちどりはふ)が2ヶ所、中央には唐破風(からはふ)が見られます。内部は3つの間(ま)に仕切られ、向かって右側にはこの地方の豪族(ごうぞく)であった鳥取氏の祖神である角凝命(つのこりのみこと)、中央には相(あい)の間をもうけ、左側には指出森(さしでのもり)神社の主神であった応神(おうじん)天皇が祀られています。

    本殿の南に位置する末社三神社も三間社流造で、本殿とともに優美な建築様式のたたずまいを見せています。内部の3つの間には、向かって右から鳥取氏の祖である天湯河板拳  (あめのゆかわたなのみこと)、応神天皇の母である神功皇后(じんぐうこうごう)、応神天皇に仕えた武内宿禰(たけのうちのすくね)が祀られています。

    なお、屋根はいずれも檜皮葺(ひわだぶき)でしたが、現在は銅板(どうばん)に葺(ふ)きかえられています。

    日根郡:現在の泉佐野市から岬町域。

本殿

本殿

末社三神社(南殿)

末社三神社(南殿)