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旧尾崎村役場庁舎を彩るタイル(2018年7月)

 平成28(2016)年度まで尾崎住民センターとして使われていた旧尾崎村役場庁舎は、昭和4(1929)年に建設され、当時の公共施設としては近代的なものでした。この建物がたどった歴史については、「尾崎村役場」(2014年9月)で紹介していますので、今回は建物に焦点(しょうてん)をあててみます。

 大正12(1923)年の関東(かんとう)大震災(だいしんさい)を契機に、建築物は耐火(たいか)に加えて耐震(たいしん)性も重視されるようになり、従来のレンガ造りから鉄筋(てっきん)コンクリート造りへ移り変わりました。この変化に伴って建物の外壁(がいへき)はタイルで装飾(そうしょく)したものが流行し、当庁舎の外壁も正面及び側面に黄褐色(おうかっしょく)のスクラッチタイルを採用(さいよう)しています。スクラッチとは()()くという意味で、表面に溝を無数に入れています。()()(あと)粘土(ねんど)(かい)が残るこのタイルは一見粗雑(そざつ)に見えますが、全体的には屋根の(ひさし)の下や玄関部分に施された石材風の装飾と調和(ちょうわ)してきらびやかではないものの温かみを感じさせ、当時の流行を物語っています。

 スクラッチタイルは、関東(かんとう)大震災(だいしんさい)以前に設計(せっけい)者のフランク・ロイド・ライトが帝国(ていこく)ホテル旧本館に用いるために愛知県常滑(とこなめ)市で生産をはじめました。

 以後、昭和3(1928)年竣工の首相(しゅしょう)官邸等の公共施設から庶民的な建築物に至るまで幅広く用いられ、約10年間にわたり流行しました。

 旧尾崎村役場庁舎は尾崎町、南海町、阪南町役場を経て、平成28(2016)年度まで尾崎住民センターとして使われていましたが、今年度を()って取り壊されることになっています。

尾崎町2丁目8-2に所在する旧尾崎村役場庁舎

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石材風装飾と調和する温かみのある外観

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二丁掛(にちょうが)けと言われる22.7cm×6.0cmのスクラッチタイル

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