○災害による被災者に対する市税の減免に関する条例
昭和47年10月20日
条例第40号
(趣旨)
第1条 震災、風水害、落雷、火災その他これらに類する災害(以下「災害」という。)による被災者の納付すべき市民税及び固定資産税の軽減若しくは免除及びその申請については、法令その他別に定めがある場合を除くほか、この条例の定めるところによる。
(市民税の減免)
第2条 市民税の納税義務者(個人に限る。以下同じ。)で合計所得金額が1,000万円以下であるものが災害により次の表の左側に掲げる事項のいずれかに該当することとなった場合においては、当該納税義務者に対して課すべき被災年度(当該納税義務者が当該災害により同表左欄に掲げる事項のいずれかに該当することとなった日(以下本項において「被災日」という。)の属する年度をいう。)分の市民税額のうち、被災日以後の納期に係る税額(特別徴収の方法によって徴収する市民税についてはその日の属する月の翌月以後において徴収すべき税額とする。以下同じ。)について、同表に掲げる区分に従い、それぞれ当該欄に掲げる率をそれぞれ当該税額に乗じて得た額を軽減し、又は免除する。この場合において、当該納税義務者が同表左欄の2と3又は4に該当することとなったときは、それぞれに対応する当該右欄に掲げる率を加えて得た率(その率が10割を超えるときは10割とする。)を当該税額に乗じて得た額を軽減し、又は免除する。
合計所得金額 減免の原因となる事項 | 500万円以下 | 500万円を超え750万円以下 | 750万円を超え1,000万円以下 |
軽減率 | |||
1 死亡したこと。 | 10割 | 10割 | 10割 |
2 生活保護法(昭和25年法律第144号)の規定による生活扶助を受けることとなったこと。 | 10割 | 10割 | 10割 |
3 障害者(地方税法(昭和25年法律第226号。以下「法」という。)第292条第1項第9号に規定する障害者をいう。以下同じ。)となったこと。 | 9割 | 9割 | 9割 |
4 重傷(治癒に2月以上を要し、又は多額の治療費を要する負傷で、障害者となるに至らない程度のものをいう。以下同じ。)を負うこととなったこと。 | 6割 | 4割 | 2割 |
2 市民税の納税義務者で合計所得金額が750万円以下であるものの法第292条第1項第7号に規定する控除対象配偶者又は法第292条第1項第8号に規定する扶養親族(以下本項及び次項において「扶養親族等」という。)が災害により死亡し若しくは重傷を負い、又は障害者となった場合においては、当該納税義務者に対して課すべき被災年度(当該扶養親族等が当該災害により死亡し若しくは重傷を負い、又は障害者となることとなった日(以下本項において「被災日」という。)の属する年度をいう。)分の市民税額のうち被災日以後の納期に係る税額について、次の表の左欄に掲げる区分に従い、それぞれ当該右欄に掲げる率を当該税額に乗じて得た額を軽減し、又は免除する。
合計所得金額 | 当該扶養親族等1人について適用する軽減率 |
300万円以下 | 4割 |
300万円を超え500万円以下 | 3割 |
500万円を超え750万円以下 | 2割 |
合計所得金額 被害の区分 | 300万円以下 | 300万円を超え500万円以下 | 500万円を超え750万円以下 | 750万円を超え1,000万円以下 |
軽減率 | ||||
1 住家が全壊、流失、埋没、全焼等によりその原形をとどめないとき、又はその主要構造部分に著しい損傷を受け8割以上の価値を減じたと認められるとき。 | 10割 | 10割 | 6割 | 3割 |
2 住家が半壊、半焼等により主要構造部分に損傷を受け5割以上8割未満の価値を減じたと認められるとき | 10割 | 10割 | 5割 | 2.5割 |
3 住家が3日以上にわたる床上浸水等により損傷を受け3割以上5割未満の価値を減じたと認められるとき、又は家財家具のすべてが流失、埋没若しくは焼失したとき。 | 6割 | 5割 | 2.5割 | 1.25割 |
4 3の場合を除き住家が床上浸水を受けたとき、又は家財家具についてその価額の4割以上の価値を減じたと認められるとき。 | 4割 | 2割 | 1割 |
|
4 前3項の規定に基づき市民税について重複して軽減することとなる場合においては、それぞれの規定により軽減すべき当該率を加えて得た率(その率が10割を超えるときは10割とする。)を被災日以後の納期に係る税額に乗じて得た額を軽減し、又は免除する。
5 第1項から第3項までの「合計所得金額」とは、被災年度分の市民税の課税の基礎となる法第292条第1項第13号に規定する合計所得金額(法附則第33条の3第1項の規定する土地等に係る事業所得等の金額、法附則第33条の4第1項に規定する超短期所有土地等に係る事業所得等の金額、法附則第34条第1項に規定する課税長期譲渡所得金額(法第314条の2の規定の適用がある場合には、その適用前の金額とする。)、法附則第35条第1項に規定する課税短期譲渡所得金額(法第314条の2の規定の適用がある場合には、その適用前の金額とする。)又は法附則第35条の2第1項に規定する株式等に係る譲渡所得等の金額がある場合には、当該金額を含む。)をいう。
被害の程度 | 軽減率 |
1 被害面積が当該土地の面積の8割以上であるとき。 | 10割 |
2 被害面積が当該土地の面積の6割以上8割未満であるとき。 | 8割 |
3 被害面積が当該土地の面積の4割以上6割未満であるとき。 | 6割 |
4 被害面積が当該土地の面積の2割以上4割未満であるとき。 | 4割 |
被害の程度 | 軽減率 |
1 全壊、流失、埋没等により家屋の原形をとどめない場合又は主要構造部分が著しく損傷し、8割以上の価値を減じたと認められるとき。 | 10割 |
2 主要構造部分が相当に損傷し、当該家屋の価格の6割以上8割未満の価値を減じたと認められるとき。 | 8割 |
3 主要構造部分等が相当に損傷し、当該家屋の価格の4割以上6割未満の価値を減じたと認められるとき。 | 6割 |
4 主要構造部分以外が損傷し、当該家屋の価格の2割以上4割未満の価値を減じたと認められるとき。 | 4割 |
(減免の取消し)
第8条 虚偽の申請その他不正の行為により市民税又は固定資産税の減免を受けた者に対しては、減免を取り消すものとする。
附則
この条例は、公布の日から施行する。
附則(昭和49年9月14日条例第30号)
この条例は、公布の日から施行する。
附則(昭和59年9月20日条例第18号)
この条例は、公布の日から施行する。
附則(平成7年3月31日条例第11号)
(施行期日等)
1 この条例は、公布の日から施行し、改正後の災害による被災者に対する市税の減免に関する条例の規定は、平成7年1月17日から適用する。
(読替規定)
2 阪神・淡路大震災による被災者に対する減免の申請に限り、第7条中「災害の止んだ日の翌日から30日以内」とあるのは、「この条例の公布の日から30日以内」と読み替えるものとする。
附則(平成17年3月31日条例第8号)
この条例は、公布の日から施行する。