市長メッセージ(平成29年)

平成30年度の公立幼稚園・保育所の入園(入所)は、例年どおり募集します(平成29年8月1日)

 広報「はんなん」7月号で、公立幼稚園・保育所の再構築については、「旧家電量販店を活用しない子育て拠点の再構築をめざします」とお知らせしたところであり、現在、新たな再構築に向けた検討を進めているところです。

 新たな再構築は、課題である財政健全化など、行財政全体を見極めつつ、まちづくり全体の方向性を踏まえてまとめていく予定ですが、平成32年度末までの当面の間は、原則、現在の幼稚園4園、保育所3所を継続して運営することとし、昨日(7月31日)開催された市議会の「子育て拠点整備特別委員会」の場でご説明させていただきました。

 当面施設を継続させることから、各施設の耐震診断の結果、大規模地震に対して倒壊又は崩壊する危険性が高いと診断された施設については、耐震補強計画を策定後、順次耐震工事に取組むこととし、その他、危険性があると指摘を受けた施設についても、耐震補強計画を策定するなど、安心安全な幼児教育・保育環境の整備に努めてまいります。

 新たな再構築については、改めてお示しさせていただきますが、現在の施設を当面活用することから、平成30年度の公立幼稚園・保育所の入園(所)については、例年どおり募集しますのでよろしくお願いします。

平成29年8月1日 阪南市長 水野 謙二

旧家電量販店を活用しない子育て拠点の再構築をめざします(平成29年5月29日)

 子育て拠点再構築につきましては、近日中にお届けします広報「はんなん」6月号に掲載しているとおり、10年後、20年後の阪南市の活力や賑わいを見据え、旧家電量販店を新しい子育ての中心拠点として整備するなど、現時点で取りうる最善の策として中間とりまとめ(案)を策定したところです。

 そうした中、市議会が「旧家電量販店を子育てに関する施策で活用すべきでない」と判断を下され、市としては、中間とりまとめ(案)の事業化を断念せざるをえない状況となりました。

 しかしながら、現下の厳しい子育て環境を踏まえますと、一刻も早い子育て機能の充実は必至であり、今後は、旧家電量販店を活用しない子育て拠点の再構築をめざし、私自身が先頭に立ち鋭意取り組んでまいります。

 また、現在の公立幼稚園・保育所等については、短期的な対処策を講じるとともに、中長期的には、これまで蓄積した市民のみなさんのご意見や現況分析等を踏まえ対応してまいります。

 なお、旧家電量販店をどのようにするかについては、関係者と協議、調整を行い、市の負担が可能な限り少ない方策を検討してまいります。

平成29年5月29日 阪南市長 水野 謙二

和歌山市産業廃棄物最終処分場計画に関する動きについて(平成29年5月23日)

 和歌山市産業廃棄物最終処分場計画については、これまで市議会において反対の意見書が提出されるなど、市域において、様々な不安の声を伺っています。

 この度、事業者から和歌山県に対して、森林法に基づく林地開発に関する事前協議申出書が提出され、それに伴い、県から本市に対して意見照会がありました。

 下流域となる本市への影響が大きい事案なので、森林法に定める、 1・災害の防止、 2・水害の防止、 3・水の確保、 4・環境の保全といった点とともに、下流域となる本市の考え方、また、市民の皆様の思いを和歌山県知事に直接お会いし、お伝えしてまいりました。

 本件については、今後もその動向について注視してまいります。

平成29年5月23日 阪南市長 水野 謙二

子育て拠点再構築へのご意見について(平成29年5月19日)

 4月27日(木曜日)に公表した「阪南市地域子育て拠点再構築方針 中間とりまとめ(案)」については、広報はんなん6月号でも概要をお知らせする予定としていますが、5月7日、8日に開催したタウンミーティングを含め、既に多くのご意見をいただいています。

 中間とりまとめ(案)でお示しした内容は、旧家電量販店を活用し、新たに母子保健機能を含めたワンストップサービスの提供など、市域の子育て環境を充実させるための、現時点でとり得る最善の策であると考えていますが、環境の変化に対する様々な不安もあり、より安心いただくための努力が必要だと思っています。

 また、5月19日(金曜日)に開催された市議会の全員協議会の場において、議会の総意として、「旧家電量販店は子育てに関する施策で活用すべきでない」との意見の取りまとめと、市長への申し入れが行われ、議会を通じた民意の表れとして、非常に重く受け止めたところです。

 子育て拠点の再構築の方針は、夏頃に最終的なとりまとめを行い、具体化に向けた関連議案を議会でご審議いただく予定ですが、地方自治制度の二元代表制の下では、議会の同意は不可欠のものです。

 本市の子育て環境の現状を踏まえると、一刻も早く具体化させる必要があり、そのためには、議会全体のご意見も最大限に尊重しながら、改めて子育て世代の皆さんとの意見交換を行い、最終的な方針を決定していきたいと考えています。

阪南市長 水野 謙二

「阪南市地域子育て拠点再構築方針 中間とりまとめ(案)」について(平成29年5月19日)

 新緑の匂いが立つ素敵な季節になってきました。新年度の始まりから一月が経ち、入学、進級、入社など新しくスタートを切られた方も、生活のリズムにも慣れてきたころではないでしょうか。

 さて、4月27日の木曜日、『産みたい』『育てたい』『暮らし続けたい』と思える子育て拠点の再構築に向けて、プロジェクトチームで検討を重ねてきた「阪南市地域子育て拠点再構築方針 中間とりまとめ(案)」を公表するとともに、市議会の「子育て拠点整備特別委員会」でご報告させていただきました。

 とりまとめ案の内容は、阪南市ホームページからご覧いただくことができ、広報はんなん6月号でも概要をお知らせする予定としています。

 今回のとりまとめ案は、昨年12月以降、プロジェクトチームにおいて実施してきました、ワークショップや説明会で、いただいた様々なご意見等をふまえ、これまでにない子育て環境を提供するために、本市として今後取り組むべき方向性を定めたものです。

 現状の施設を最大限に活用することを念頭に、今後の人口動向、各施設の現況、財政見通しなどを考慮し、苦渋の決断ではありますが、現時点でとり得る最善 の策としてとりまとめを行いました。

 今後、タウンミーティングや各地域での説明会など、市民の皆さんと意見交換を行い、夏頃には最終的なとりまとめを行う予定です。

 全国に先駆けた子育て環境を本市で提供できるよう、議論を深めてまいりたいと思いますので、市民の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

 
阪南市長 水野 謙二

阪南市副市長の選任について(平成29年3月27日)

阪南市教育長及び教育委員会委員の任命同意について(平成29年3月6日)

阪南市教育委員会教育長及び教育委員の選任について(平成29年2月2日)

新年を迎えて(平成29年1月)

「活力とやさしさ溢れる新しい阪南市」へ ~石のスープづくりからはじめませんか~

 新年明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、希望に輝く新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。

 私が市長に就任して、初めてのお正月を迎えました。

 昨年を振り返ると、本市は7つの幼稚園、保育所を一極集中する「総合こども館」計画に、揺れ続けた1年だったと実感します。

 子どもは、まちの宝です。

 子どもたちの健やかな成長には、普段の暮らしの中で、家庭、幼稚園・保育所、地域が連携し、互いを支え合う関係をつくることが大切です。

 今回の計画は、市民の皆様にお知らせしてからの、子育て世代を中心とする当事者や市民の合意形成などのプロセスへの批判を背景に、多くの市民の皆様の後押しをいただき、計画の白紙撤回を決めました。

 今後、市民の皆様に参画していただきながら、安全に、安心して子育て、子育ちができる環境づくりに取り組むため、改めて、7つの幼稚園・保育所などの地域の子育て拠点を再構築することとし、庁内に「阪南市地域子育て拠点再構築プロジェクトチーム(別称=阪南市こども未来プロジェクトチーム)」を立ち上げました。

 本年夏をめどに、再構築の一定の方向性をお示しする予定ですので、ご支援、ご協力をお願いします。

 また現在、「活力とやさしさ溢れる新しい阪南市」実現の第一歩として、平成29年度予算の編成作業を進めています。

 ここ数年、社会保障費の増加に加えて、公共施設の整備や学校の耐震化などに積極的に取り組んできた結果、暮らしの利便性が高まった反面、多額の基金取り崩しなど、市の財政状況が悪化する兆しが見受けられます。

 これまで取り組んできた事業や、広報誌などで新しく取り組むとしてきた事業については、「市民の暮らしやまちづくりに本当に必要なもの」の視点から改めて精査を行い、自立した自治体経営に取り組んでまいります。

 私はこれからの新しいまちづくりのカギは、これまでの行政と市民の関係にみられる「待ち受け」の姿勢を、共創的なものへ変えていくことだと考えています。

 「共創することで、より良いものが生まれる」ことをうまく伝える民話があります。

 ひとりの男が大鍋に石を入れ「石のスープ」を作りはじめます。なんだか面白そうだと見ていた村人たちが、次々と手持ちの食材を鍋に入れていくうちに、スープはどんどん旨みが増し、コクのあるおいしいスープが出来上がります。村人たちは皆でスープを分かち合い、楽しい宴を堪能します。

 私が愛してやまない阪南のまちは、先人から引き継いできた豊かな自然や貴重な歴史遺産、そして地域のコミュニティなどの財産に溢れています。

 まちづくりに必要なものは、すでに私たちの足元にあるのです。

 私たちには、やらなければならないことはたくさんあり、やれることもたくさんあります。

 さあ皆様、帆を広げて、私と一緒に新しいまちづくりの旅に出掛けましょう。

 結びに、市民の皆様にとって、今年1年が素晴らしい年になりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

平成29年1月1日 阪南市長 水野 謙二