中秋の名月と厄除け

 

    根拠や起源については曖昧(あいまい)ですが、災難(さいなん)が多く降りかかるとされる特定の年齢を厄年といい、『源氏物語』や『宇津保(うつほ)物語』にも厄除(やくよ)けの話が登場することから、平安時代(約1200~850年前)にはすでに行われていました。

    厄年に襲いかかる厄難を逃れるための行動を厄除けや厄祓(やくばら)いといい、その年齢や厄除けの方法は、時代や地域、性別などによって多種多様ですが、近年では節分に寺社に祈願(きがん)、祈祷(きとう)することが多いようです。

    阪南市の一部地域では、「厄逃げ」という厄除けが現在も行われています。これは「逃げる」ともいい、中秋節(ちゅうしゅうせつ)に大厄(たいやく)の男性は朝、自分の家の軒先が見えないところまで逃げなければなりません。そのため、太陽の出ないうちに家を出て、夜、見えなくなってから帰ってきます。その間、神社や寺に参詣したり、友達と遊山(ゆさん)に出かけたりして一日を他所で過ごします。現在では、国内外に旅行することも多いようですが、軒先を見ないよう家から一歩も出ないという方法もあるようです。また、これは前厄、後厄の年も行うため、結局3年にもわたります。

    厄年は人生の節目にあたる年。肉体的にも精神的にも変わり目の年だから気をつけなければいけませんよ、という警告(けいこく)なのかもしれません。

 

    中秋節:十五夜のこと。旧暦8月15日。

    遊山:遊びに出かけること

 

見てはいけない軒先の風景

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